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古典ファド(Fado Tradicional)の愉しみ #4 Estilista (エシュティリシュタ) [古典ファドの愉しみ]

このシリーズを読んでいただいた方から、(直に)「わかりやすかった!」と言っていただくことがあり、嬉しい限りです。シリーズもあと2本(多分)。わかりやすさにさらに腰を入れて書きます!

さて、ファディスタ(ファド歌手)の中に、ファドの「ファンタジスタ」みたいな人たちがいる、という話をだいぶ前に書いて、それをポルトガル語でなんていうんだか忘れました、とごまかしていたのですが、調べました。

Estilista (エシュティリシュタ)

直訳すると「スタイリスト」。

 

”Estilistaとは、平たく言えば歌うたびに、そして一曲の中でも1番ごとにメロディーやニュアンスを変化させて歌えるファディスタのこと。本来のファドのスタイルですが、CDを聞いて学んだ世代には不可能な技術だとも言われています。” (引用元 m.t.e.c「リスボンレポート 2013年6月 その2」)

 

リスボンのカザ・ド。・ファドで現地の人の歌を聴いていると、みんな1番~4番5番までを違うメロディで歌っているように聴こえるし、普通にできるもんやん、と思っていた。でも考えたら私がその人のその歌を聞くのはその1回だけで、次も同じような感じで歌っているのかもしれない。

本当のEstilistaは、じゃあ同じファドを今度は違う歌詞でもう一度、ってなっても、上記のように変化させて歌うことができるファディスタなのだそうで、つっきー先生はカザ・ド・ファドでそんな人の伴奏を実際にしたのだそうです。

ひとつの夜にそのファディスタは同じファドを違う歌詞で、違う聴衆にむけて歌う。それぞれの聴衆はその夜初めてその歌手のその歌を聴くわけだから、常連でない限り違いなんてわからないしその人のすごさはわからないだろうけど、それがその歌手のプライドであり、当然それを受け止めることになる伴奏者(特に後進者)へのメッセージなのかもしれません。

じゃあ、そんなEstilistaたちの動画(音源)を。

まずは、この方

 

 おなじみファドの女王、アマリア・ロドリゲス。名盤「Cafe Luso のアマリア」からFado Corrido。彼女のすごさを「魂」とか「ファドの心」とか「ポルトガルの情念」とか、なんかようわからんキーワードで表現されるのはすごく嫌いで、このすさまじいEstilistaぶりが彼女の真骨頂だと個人的には思っています。詩の解釈を、ポルトガル語の美しさを、天賦の声と自在なメロディで表現する。これこそアマリア。

すでに、このシリーズの動画でご紹介しているCarminhoやRicardo Ribeiroは、若手ではEstilistaと言われています。まだ動画に登場してない人で、Estillista…あ、この人がいました。 

わたしの大好きなAntónio Rocha。Fado Maria Rita。

でも、こんなすごいEstilistaにその夜リスボンで会えなくても、上述のように自分自身の表現を探しながら、楽しみながら、ポルトガルの人たちはカザ・ド・ファドで歌います。それもすごいなぁ、すごいなぁ、と思いながら見ている聴いている私でした。

そしてまた、こうも思いました。「こんな愉しみ方をしたいなぁ」

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Estilista 


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