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アマチュアのファド [ファド FADO]

 

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先週くらいに、つっきー先生のファドの生徒さんが、「祝!日ポ修好150周年 大阪ポルトガル文化祭」の、「ファドライブ、アマチュア枠」に出演されるので、その練習のサポート(ビオラ=ポルトガル語で普通のギターの意で伴奏)に行って来ました。

 広々とした田園の中にたたずむ音楽教室。土曜の昼下がり、生徒さんが次々とやってくる、居心地のよいスペース。えーっと、曲は「Julia Florista」、キーは、あ、男のファディスタの人と同じだ、ふむふむ。

 生徒さんは、主にイタリア歌曲などをされてきた方で、声量・歌唱力は言及するまでもないのだけれど、

 「ファドは歌いすぎてはだめ」

というのがあるそうで(うん、確かに現地の人たちは語るように歌う、身を振り絞ってのた打ち回ったり寝転がったりして歌っている人はみたことがない)。最初は歌曲バリだった彼女の歌い方は、何回かのレッスンで、押さえた歌い方になっていた。この辺のセンスと言うのは、歌のキャリアがどうのこうのというより、素のものなんだろうか、って思う。

 イタリア語とポルトガル語はやはり同じラテン語なので、巻き舌なんかはさすが、っていう感じ。ただ、イタリア語は語尾の母音をハッキリ発音するので、それはポルトガル語と大いに違うところで、特に1行の最後の母音はしぼむように歌うよう、つっきー先生が指導すると、彼女はそれも徐々にものにしていく。

 私も母音が強すぎる、ってつっきー先生によく注意される。ファドを聴いて、あ、これ日本人が歌ってるな、ってすぐわかるのは、この母音をはっきり大きく発音する点(カタカナを歌っているように聞える)、と、リズムを後ろに崩す(演歌、ジャズ、シャンソン風)点、がほとんどらしい。あと、こぶしと勘違いして、コロコロまわすとこも。あれは、ポルトガル語そのものの拍の特徴によるもので、それを無視して、演歌気取りで歌うと言語の美しさを破壊するのだとか。とにかく言葉とそのリズムを丁寧に踏まえて歌うと、多少音程が悪くてもOKなんだそうです。「ポルトガル語で詩を語る」歌だから。

 この6,7年ほど、縁があって、人が「初めてファドを歌う」場に立ち会うことが多かった。彼女は、プロ・アマ含めてその中でも、レベルが高かったように思った。まだあまり多く聴いていなかったり、多くの知識を持たなかったりはあるけれど、その方が今は、「基本に誠実」であるがゆえに、「あ、ファドだ」って感じられた。

「大阪ポルトガル文化祭」は

♪♪♪ ♪♪♪ ♪♪♪

2010年3月21日(日

祝!日ポ修好150周年  大阪ポルトガル文化祭

於:studio ZAZA BOX I
  大阪市中央区道頓堀1-7-21
  中座くいだおれビル4F

開場:15:00(予定)
入場券 前売¥3000 当日¥3500  前売ペアチケット¥5000

会場内出店予定(順不同):
(株)岸本ワインポルトガル館(ポルトガルワイン)
大阪糖菓株式会社(コンペイトウ)
Boa Boca(ポルトガル料理)
tartaruga(ポルトガル・南欧雑貨/Cristiano Ronaldoグッズ)
Pastelaria da Fumizinha(ポルトガル古典菓子)
Beer Belly(ビール)

ファドのコンサート出演者
ファディスタ:鹿糠ちはる 高柳卓也 MT
       +アマチュア枠も予定
ポルトガルギター:月本一史(Esquina do Som)
ギター:水谷和大(Esquina do Som)
ベース:伊代田大樹

♪♪♪ ♪♪♪ ♪♪♪

ファドのライブは、16:30ごろかららしいです。

アマチュア枠は、4人ぐらいの出演が決まっているそう。「Kiahunaさんは?」って聴かれるのですが、私は「アマチュア」ですらなく、「素人」だから。。。おうちでこっそり歌って楽しんでます。

 じゃあ、何が「プロ」で、何が「アマチュア」で、何が「素人」?

 自己申告(笑)。

 沢木耕太郎氏が、スポーツに関してこんなことを書いています。(引用できないので要約してます。)

 スポーツはプロとアマの2つに分けられるというのはおそらく嘘。分けられるとすれば、他者に見られることで意味を持つ商業用のプロと、自分とその周辺が楽しむことで成立してしまう非商業用のアマ

  商業と非商業、っていうことでは最近分けられなくなってきてますよね。スポーツも音楽も。オリンピックって観るのすごく高いんだよ!あ、これは見る側の言い分か。出る人ってお金もらえるんだろうか。あ、勝ったらもらえるか。うん、オリンピックってイベントそのものがもう、プロフェッショナルなのかも。この定義は時代と共にこれからもどんどん流れていくんだろうな、と思います。

 「文化祭」のアマチュア枠は、とにかくファドを楽しんでいる人たちが、楽しみ始めている人たちが、やってきます。当日が楽しみです。

 もっとたくさんの人たちが気軽にファドを歌うようになったらいいなあ、と思います。

 あ、最後、こだわりKiahunaの一言。

「日本語で歌ったら、もうそこでファドじゃないっす。」

最近のお気に入りのファディスタ↓

 http://www.youtube.com/watch?v=erH-yTnF71A

 

Fado

Fado

  • アーティスト: Berta Carduso,Marcia Condessa,Adelina Ramos
  • 出版社/メーカー: Fados Da Fado
  • 発売日: 2000/10/17
  • メディア: CD


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ポルトガルの本とか#3 [ポルトガル書籍・辞書など]

とりとめはありませんが、最近読んだりしたポルトガル関係の本をご紹介します。

ポルトガル 革命のコントラスト - カーネーションとサラザール

1974年4月25日、ポルトガルの無血革命の1日を軸に、「前」のサラザール政権下、「後」のヨーロッパ化とポルトガルの未来が、まったく葡歴に無知な私でも、ぐいぐい読み進めてしまうほど、分かりやすく面白く描かれています。革命の1日は、ドキュメンタリー映像で見てみたくなったほど。NHKとかやらないかなぁ。「革命後」の話としては、2004年のUEFA欧州選手権をもってくるあたりが、お堅い研究書とは一味違う。「グルベンキアン美術館」が何だったのか、8年越しにやっとわかった。


ポルトガル 革命のコントラスト―カーネーションとサラザール

ポルトガル革命のコントラスト―カーネーションとサラザール

  • 作者: 市之瀬 敦
  • 出版社/メーカー: 上智大学出版
  • 発売日: 2009/11
  • メディア: 単行本



おヨネとコハル - ヴェンセスラウ・モラエス

7月1日、徳島で行われる「モラエス忌」に参加したことのある、徳島県外の人間としては非常に珍しい私なのだが、彼の著書をまったく読んだことがなく、これは恥ずかしいことであるなあ、と手に取ったこの一冊。小泉八雲と並んで語られる、もしくは八雲は言及されるがモラエスはされない、みたいなところもある、もちろん、日本人の認知度もかなり違うだろう、この人。個人的なことを言うと、八雲は学生のころ「『知られざる日本の面影』(Glimpses of Unfamiliar Japan)を原文で読んだし、松江の記念館にも行ったことがある。で、どうか、なんだけれど。。。無知で無教養の大学生だった私に「知られざる日本の面影」は荷が重すぎたのか、生真面目すぎたのか。

さて、年齢を経て邂逅したモラエス。白いご飯の炊き上がる様とか、病人(コハル)のかじったバナナを捨てるとか、臭覚のない尼さんの話とか、徳島が田舎くさい都市だとか、五感を使って読む、といったらいいのだろうか。

また、モラエスのこの本の中には、今も日本人が失わずに、いや失えずに抱え込んでいるもの、それはもしかしたら捨ててしまってもかまわないんじゃないの、っていうものが見え隠れする。失ったものより心にひっかかってくる。モラエスを語るとき、ウェットになる傾向があるけど、私は逆のような気もした。ある程度渇きがないと、こんな随筆はかけないような。そう、随筆、と書きましたが、一種小説のような醍醐味もあります。


 

おヨネとコハル (ポルトガル文学叢書)

おヨネとコハル (ポルトガル文学叢書)

  • 作者: ヴェンセスラウ・デ モラエス
  • 出版社/メーカー: 彩流社
  • 発売日: 2004/08
  • メディア: 単行本



Take off in Portuguese - The Complete Language learning-kit

ポルトガル語を独習するためのCD-ROM付きテキストブックです。英語圏の人対象の本なので、解説はテキストもCD-ROMもすべて英語。そんでもってブリティッシュ・イングリッシュ。なので、英語のヒアリングの練習にもまあなりますね。で、けっこう最初の方からポルトガル語の会話文はバシバシ飛ばします。なので、文法を日本語できっちり勉強した後でないと、ちょっと難しいかと思います。ダラダラとはだけど、ブラジル・ポルトガル語講座を受けてた恩恵がちょっとありました。


よかったのは、CDのなかで「ああしましょう、こうしましょう」というガイダンスがけっこうあること。日本のこの手のテキストのCDの内容は、高速でポルトガル語を流すだけで非常に不親切なものが多いです。


で、ポルトガル語の会話ですが、つっきー先生が聴いてて「なんか、ポルトガルにいたときのこと思い出して、嫌な気分になる」くらい、現地っぽいみたい。特に女の人の声が。


「そうそう、あっちのおばはん、こんなしゃべりかたしよるわ。」

Take Off in Portuguese: The Complete Language-learning Kit

Take Off in Portuguese: The Complete Language-learning Kit

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: Oxford Univ Pr (T)
  • 発売日: 2008/05/05
  • メディア: CD-ROM


 


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